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浜防風
薬理作用等については、㈱ツムラのデータ(漢方スクエア)を全面的に参考にして作成しています。
名 称
浜防風 (ハマボウフウ)

Latin Name
Glehniae Radix Cum Rhizoma

基 原
セリ科ハマボウフウの根及び根茎

分 類
辛温解表薬 

中 医 学
養陰清肺・清虚熱・潤燥止咳

Glehniae Radix Cum Rhizoma

用 途 等
風邪による関節痛、頭痛・めまい、手足の痙攣や痛み

薬理作用
解熱作用・鎮痛作用

能書・説明
浜防風ハマボウフウ
『本草綱目啓蒙』には防風の項に「・・別に濱防風あり、春中菜店に嫩葉を貸り食品とす・故に八百屋防風ともいい、また伊勢防風ともいう、海濱に自生す・・」と記述されており、防風の代用に用いた時代がある。過去、品不足で通常の防風の代用でハマボウフウの流通をみたが、明らかに原植物を異にするものであり、以来『日本薬局方』の取扱いでも、ハマボウフウを別項に起こし収載することとなった。
ハマボウフウ属は一種からなる単型属で、アジア東部、北米西岸の海岸に自生し、わが国では北海道から九州、沖縄およびオホーツク海沿岸、中国、朝鮮半島に広く分布し、海岸の砂地に生える多年生草本である。花は6~7月頃。生薬はハマボウフウGlehnia littoralis Fr. Schmidt ex Miquelを基原種とし、根および根茎を用いる。円柱状から細長い円錐形を呈し、長さ10~20cm、径0.5~1.5cm、外面は淡黄褐色ないし赤褐色で、根茎は通例短く、細かい輪節があり、根には縦じわと多数の暗赤褐色のいぼ状小突起または横長の隆起がある。質は脆く、きわめて折れ易い。横切面は白色、粉性で、油道の褐色の小点として存在する。わずかに特異のにおいがあり、味はやや甘い。なるべく太い新鮮なもので、外面の黄褐色を呈するものが良い。夏から秋にかけて堀り採り、水洗いして生薬とする。顔面及び頭部の発疹で発赤の強いもの、化膿しているものなどに効果がある清上防風湯に配合する。
Glehniae Radix Cum Rhizoma

 浜防風を含む漢方処方と配合量

58
清上防風湯 
2.5

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